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RuleWatcherに新テーマ「食料システム」を追加しました。

株式会社オシンテック(兵庫県神戸市、代表取締役小田真人)は、2022年6月1日、各国のルールトレンドを可視化するウェブサービス「RuleWatcher」に、新テーマ「Food System(日本語名:食料システム)」を追加いたしました。



RuleWatcherは、環境や人権などのグローバルイシューに関する各国政府や国際機関が発する一次情報を整理可視化した、ウェブサービスです。

(RuleWatcherの詳しい情報はこちらをご覧ください。)


パンデミック、そして戦争。わたしたちの食のグローバル化が、こうした事態にいかに脆弱であるかに、気づかされる方も多いのではないでしょうか。


RuleWatcherに新たに追加した「食料システム」は、食の生産、加工、輸送、消費、廃棄、循環にまたがる政府等の発信情報を扱っています。


ウクライナ侵攻後「食料安全保障」タグで絞り込んだ各国政府発表700件のデータ。機械学習によって共通ワードでクラスタリングされている(各タイルをクリックすることで個別記事を表示できます)。


850を超える政府等のウェブサイトから、膨大な発信情報を自動収集・機械英訳し、食料システムに関連するキーワードで絞り込み、自然言語処理を行っています。


近年の大規模な農畜産業や漁業は、80億人近くの地球上の人口を養うだけの生産を行いながらも、実際は大量の廃棄とその一方での飢餓をもたらすという、極度の偏りをみせています。​そして、食の裏側にある、労働人権の侵害、森林資源の減少、土地の劣化、水資源の枯渇や汚染は、私たちに差し迫った危機をもたらしています。


RuleWatcherに表示されるデータからは、こうした問題群や対策などをより把握しやすくするためのタグ付けを行っています。


タグの一例

弊社独自のシソーラスで付与されたタグ


アラビア語や、ロシア語、タイ語など、各国のローカル言語を一元的に扱い、発信から時間をおくことなく収集されるため、報道情報のみに頼ることなく情報収集が可能です。


食料システムの課題や政策の情報を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと考えており、情報ストリーミングについては、無料版にも掲載いたしました。


無料版でもご覧いただけるストリーム。各国政府や国際機関の発信情報に内容別タグが付与されている(フィルタで絞り込みをかけて知りたい内容をまとめたり、アラートメールを受信することも可能)。


なお、本テーマを導入するにあたり、収集用語の監修には、長年当分野でご活躍の平賀緑氏※にご協力いただいています。


食料システムは、大きな問題の発生源でありますが、私たちの工夫いかんで気候変動においても、生物多様性おいても重要な解決策を含んでいます。


この新テーマのローンチに伴い、よりその内容に触れていただくためのオンラインイベントを開催いたします。ご関心のある方は奮ってご参加ください。


イベントのお申し込み先:https://foodsystem.peatix.com/




※平賀緑(ひらが みどり)hiraga@midori.info

京都橘大学 経済学部 准教授、立命館大学BKC社系研究機構 客員研究員。

広島出身。1994年に国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。香港と日本において新聞社、金融機関、有機農業関連企業などに勤めながら、1997年からは手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」共同代表として、食・環境・開発問題に取り組む市民活動を企画運営した。2011年に大学院へ移り、ロンドン市立大学修士(食料栄養政策)、京都大学博士(経済学)を取得。植物油を中心に食料システムを政治経済学的アプローチから研究している。国際社会学会 農業食料社会学部会(ISA RC40)若手代表理事。AMネット、使い捨て時代を考える会、環境市民、西日本アグロエコロジー協会、ミュニシパリズム京都などの市民活動にも参加。著書に『食べものから学ぶ世界史―人も自然も壊さない経済とは?』(岩波ジュニア新書937、2021年)、『植物油の政治経済学―大豆と油から考える資本主義的食料システム』(昭和堂、2019年)。


本プレスリリースのお問合せ先

株式会社オシンテック

hello@osintech.net

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