
生徒それぞれの興味を社会につなぐ
”超”探究実践ツール
世界約100ヵ国の政府や国際機関から毎日発信される「一次情報」を教育現場に。単なる調べ学習に陥りやすい探究学習が、「グローバル視点」と「問いを立てる力」に確実に結びつく学びに変わります。



2030 Agenda
Goal4質の高い教育をみんなに
生成AIの利用が当たり前になった時代、生成情報、フェイク情報、誤情報の氾濫といった洪水のような情報空間にさらされる現代人にとって、一層、情報リテラシーが強く求められるようになりました。教育現場においても求められる要求が高まる中、教員の負荷も増しています。
RuleWatcher edu.は、世界100カ国以上の信頼性のおける公的機関から発信される環境・人権といった社会課題ごとに最新の一次情報のみを収集し、それらを分析できるツールを備えています。教育に活用することによって、「いまの社会の問題」へのアクセスがかない、グローバルな視点や、生徒の内発的動機をもとにした創造的な問題解決力に繋がります。
環境・人権・技術・経済における社会的課題の今現在を学ぶことができるRuleWatcher edu.は、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)に寄与します。
意味を感じる、しらけない、自分事にできる
~いまの学びに足りない三つのこと
― 田中茂範
たとえば、こんな場面があります。
二人の生徒が何かのテーマについて違った意見を出し合っている。授業時間の残りは10分。これ以上引き延ばすと次のカリキュラムに影響が出る。「もうそろそろ時間なので、みなさん、こういう方向でいいですか」と先生はまとめに入る・・・。
最近、「探究って本当に意味があるの?」という疑問が、あちこちの先生から聞こえてきました。多方面からの教師への要求が高まり、時間もなく、そんな中で新たに必修科目に加わった探究はどうもやり方がピンとこない、となれば先生方が戸惑うのも無理はありません。
探究に意味があるのか。その答えは「極めて意味がある」ことをここでお伝えしましょう。
海外では探究教育について2000年以降、数多くの実証研究※があり、それら個々の研究を束ねたメタ・スタディがあります。それらから一貫して言えるのは、批判力、問題解決力、想像力、そして教科への波及という様々な点において「極めて効果が高い」ということ。
ただし、ここで重要なことが一つあります。先生が順序を決めしまったり、構造を与えすぎたり、その一方で完全に生徒任せにしたりすることは避けなければいけません。大切なのは、生徒が主役であるという立場を奪わずに、先生がガイド役に立つGuided Inquiryの効果が高いということなのです。
さて、時間が無いなかでこれが実現できるようにするためには、生徒が自分でやる気になってくれて、先生側にあまり準備が必要ないという状況を作らなければならないでしょう。
私が最も大切にしている考え方にMAPというものがあります。優れた活動や教材に欠かせない要素の頭文字で、Meaningful(生徒にとって理解ができ・価値がある)、Authentic(本物である・しらけない)、Personal(自分事にできる)こと。
2022年末に登場した大規模言語モデル(LLM)を核とするAI技術は、従来の教育パラダイムが前提としてきた「知識の伝達・保存・再生」という営みの根拠を根底から揺るがしています。ChatGPT、Claude、Geminiといった生成AIは、膨大な知識を瞬時に取り出し、流暢な言語で表現し、複雑な問いの解を提示することができるため、「知識を記憶・再生する」という教育の伝統的機能は急速に価値を失いつつあります。
しかし、より深刻な問いは別のところにあると思います。AIが知識を処理する時代において、人間の学びとは何か。人間が教育を通じて育むべき能力とはいかなるものか。この問いに答えることなく、教育の実践的改革は真の意味をもちえない、ということです。
MAP原理はこの問題に対する明確な応答になっているように思います。AIが得意とするのは、meaningfulでもauthenticでもpersonalでもなく、情報処理と知識再生です。逆に言えば、MAPの三条件を満たす学びこそが、AIに代替されない人間の学びの核心領域を指し示している、というのが私の考えです。
RuleWatcher edu. はまさに、MAPがあり、先生側に予備知識を求めず、生徒と一緒に「これは何だろう?」とわくわくしながら考えることができる、そんな優れた動きある教材なのです。
※Project-based learning, Problem-based learning, Phenomenon-based learning, 5E Method, Inquiry Based Learning, Collaborative Learning を対象にした実証研究
田中茂範(たなかしげのり)
慶応義塾大学名誉教授
コロンビア大学大学院で言語学と教育学を学び、1983年に教育学博士号を取得。茨城大学教養部を経て、1990年に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の創設に参加。現在はPEN言語教育サービス代表として、複数の中学高等学校で「探究」のプログラムを作成している。
主な著書 『生徒一人一人のSDGs社会論』(編著、コスモピア、2023)、『School Shift 1,2』(共著、明治図書、2023)、『探究のためのナビゲーター』(PLES、2023)

RuleWatcher edu. を使った授業の例は?
「世界の国の政策情報を味わってみる」私立麗澤高等学校1年
遠くのできごとが
自分の生活と関係していた。
2025年6月3日、千葉県にある麗澤高等学校では、その年から始まった高校1年生の基礎探究で11回にわたって探究活動のやり方を学び、そのうえで「世の中で起きていること」への関心と自分事化を醸成するために、RuleWatcherを使った探究授業を実施し ました。生徒たちは自ら政策情報を探索し、グループでそれぞれの文書を吟味しました。何を言っている?誰に向けて言っている?なんのために言っている?といった要素を話し合いながら書き出す中で、政府発表のような公式情報が必ずしも堅苦しくなく、地域・文化によってさまざまあり、遠くのできごとでありながら、自分たちにとって身近な話題だったり、ステレオタイプな思い込みが覆るような情報があることを体験しました。「アフリカは貧しいと思い込んでいたけれど、日本よりも遥かに進んだテクノロジーを持っているところがあって思っていたのと違って驚いた」といった、意外性ある情報とも出会いました。
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「好きな食べ物から見 る世界」県立御影高校文理探究科1・2年
普段やっていた勉強が
「世界の今」と繋がった。
2024年7月23日、新設された文理探究科で行われた探究授業では、夢中になって画面に向かう生徒たちの姿がありました。時に真剣に、時にはお互いの画面を見ながら談笑し、主体的に授業が進んでいる様子です。この授業のテーマは「自分の好きな食べ物が世界でどのように扱われているか」。 最初に先生からグローバルイシューに関する基礎知識のインプットで対話を行ったのち、各自が好きな食べ物をキーワードに、世界中の政策情報データベースを検索。自動翻訳を駆使した多言語の、しかも最新のデータベースには、もちろん先生も知らない情報が溢れています。 想像もしなかった国が、思わぬ政策を掲げているなど次々と新たな記事を発見しては、読み・選び・まとめ、その後に調査結果をシェアしました。身近な興味と社会が繋がる体験…これから社会で必要となる学びのスキルを体験することができました。
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「"私の嫌い"を"みんなの問題"に」私立関西学院高等部3年
自分の価値観から社会問題を見つけていくことができた。
2024年9月17日、文系理系が共に学ぶ3年生の授業。情報活用と社会問題を結ぶ、 ディスカッションワークを含んだ2コマつづきのクラスでは、私の「嫌いなこと」に着目。納得のいかないルール、不正な方法で得をする人、子供を虐待する人、そんな社会からなくなればいいのに、という各自の気持ちを「社会の問題」としてとらえなおし、RuleWatcher eduを使って他国ではどのような問題があるのかを探索しました。生徒からは、「グループワークでは、お互いの価値観を知ることが大変おもしろく、また、その価値観から社会問題を見つけていくことができるというのが発見だった」というフィードバックがありました。

RuleWatcher edu. の情報源は?
フェイクの無い、安心できる情報源に限定
01. 政府機関など「ソースが明確」な公式情報のみを厳選
RuleWatcher edu. の情報源は、世界各国の政府機関 / 国連関係機関 / NGOなどが公式に発表する「公的一次情報」。 発信者以外の編集意図が混在しやすい民間メディアや個人発信の情報を含みません。
02. 「毎日集まる最新データ」で時代遅れがない
RuleWatcherは、2,000を超える世界各国のウェブサイトから 毎日情報を自動収集。 集めたデータからノイズを除去し、最新のデータを蓄積しています。 紙媒体で追いきれない「今の情報」を使って学ぶことができます。
03. 「言語の壁を超えた」網羅的な情報を自動翻訳・要約
学校教科書も一般メディアも、北米や欧州の情報に偏りがち。近年急速に存在感を増すグローバルサウス(新興国・途上国)の情報は、これからを生きる生徒たちにとっても極めて重要です。RuleWatcher edu.は、これまで取り扱うことが難しかった各ローカル言語を日本語と英語に統一し、15歳を意識した要約もついています。
04. 各分野の専門家による「分類」
いまから10年後の仕事は、自然環境や社会問題の解決に向き合うものが増大するといわれています。生徒のキャリアにも関わる問題群の動向把握に不可欠な13のテーマに分類。 これらの情報群をさらに手に取りやすくするために、専門家の協力のもとタグ付けがなされています。
※ 本サービスのデータには、日本語・英語の機械翻訳・要約処理されたものを含んでいます。したがって、その信憑性、正確性、完全性、最新性、網羅性、適時性等について当社は保証責任を負うものではありません。
よくあるご質問
どのような授業の組み立てがいいのか相談に乗ってもらえますか?
はい。現在、いくつもの学校でご利用が開始さ れています。事例をもとに、そのコツについてお伝えすることが可能です。
生徒にはタブレット端末を付与していますが、デバイスの制限はありますか?
PCまたはタブレットでのご利用が可能です(画面サイズが小さいスマホでのご利用には向いていません)。通信環境やセキュリティの面でご利用いただけない場合がありますので、ご不安な場合はおといあわせください。
副読本などはありますか?
はい、探究活動実践ガイド決定版(田中茂範著)をご活用いただけます。
もくじ 探究の世界へようこそ1 今、なぜ探究活動が注目されるのか?1 このガイドブックの特徴と使い方のコツ3 Chapter 1 探究活動ってなんだろう7 あなたが主役の学びを真剣に7 探究活動は生涯の財産になる9 探究活動のテーマはどう見つける?11 発想のコツ1「短時間連想ゲーム」11 発想のコツ2「そんなの嫌!という事柄を考える」12 コラム 視点を変える技術14 発想のコツ3「好きな食べ物から世界を見る」16 コラム:SDGsはテーマの宝庫18 いまいちそのテーマにピンとこないときは?~試してみよう自分への質問7選~19 探究活動のテーマを絞り込んでみよう20 探究活動で積極的に協働しよう21 専門知識を持つ人に聞いてみよう21 身近な人と協力しよう22 Chapter2ディスカッションしよう24 対話的学びとディスカッション24 その1:立場表明型ディスカッション25 題材はどのようなものが良いか25 Step 1: 自分の立場(Yes, No)を表明する28 Step 2: 根拠を調べる・考える29 Step 3: 根拠をつけて話し合い、論点を整理する30 一次情報と二次情報について32 Step 4: 合意できる第三の案を考える33 Step 5: 発表・提案する34 その2:問題解決型ディスカッション37 「問題解決」の基本フレームワーク38 Step1 問題は何か?を明確にする39 Step2 問題の深刻さや原因を分析する40 Step3 多様な解決策を考える40 Step4 各解決策を評価し、選択する41 Step5 解決策の効果と限界を考える41 Step6 行動計画を立てる41 ケース:学校カフェテリアの食品廃棄問題43 Chapter 3 論文を書いてみよう51 課題研究論文とはなにか51 高校生だって「研究者」51 研究はどうやって進める?52 Step1 明らかにしたい「何か」を決める=テーマを選ぶ54 課題研究として検証できるテーマになっている?54 テーマの見直しポイント56 Step2 答えたい問いに変換する=リサーチクエスチョンを立てる58 リサーチクエスチョンって何?58 リサーチクエスチョンの作成手順59 Step3 文献調査を行う61 文献調査の特徴61 文献調査の進め方62 ① 情報源を探す64 ② 資料を読み、要点を整理しよう71 ③ 文献レビューを書く(論文執筆時)72 Step4 研究計画=リサーチデザインを立てる74 リサーチデザインとは?74 リサーチデザインの点検77 いろいろな調査の方法78 Step5 データを集め、分析する82 アンケートの実践82 フィールドワークの実践84 定量データ(数値で表せるデータ)の分析90 定性データ(言葉などの非数値データ)の分析93 考察と結論を導く95 データの誠実性と生成AIとの付き合い方97 Step 6 論文に仕上げる100 論文には型がある100 成果をポスター発表してみよう105 おわりに:あなただけの探究の旅へ106 筆者プロフィール107







