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G7広島サミットのイベントに参加し「アドボカシー」についての勉強会を行いました

この度O-sことオシンテックメンバーであるMikiが、G7広島に際して行われたイベントに登壇し、「アドボカシー」についての勉強会を行いましたので、今回はその勉強会の内容をG7イベントの登壇についての報告を兼ねてお伝えいたします。


みなさまはアドボカシーという言葉についてご存じでしょうか。 最近欧州を中心に認知され始めている言葉であり、日本でも広まりつつあります。



2023年5月19日から21日のG7広島サミットが行われていた間、オシンテックメンバーはその団体イベントに参加してきました。


オシンテックとしては3枠登壇する時間をいただき、ゲスト長島美紀さんをお招きしての対談を1回、Part1とPart2に分けた勉強会を2回開催させていただきました。

本記事では勉強会Part1で解説されたアドボカシー、エビデンスベースド・アドボカシーについてを取り上げていきます。


勉強会Part2「核軍縮について」はオシンテックYouTube公式チャンネルにてその内容をアップしておりますのでご関心ある方はぜひご覧ください。



勉強会の様子



勉強会 in G7広島の流れ


勉強会Part1では、まずアドボカシーに関わる言葉の定義を確認した後に、実例としてグローバルサウスの食料システムを取り上げ、エビデンスベースド・アドボカシー活動の一部を会場の皆様と一緒に実演しました。


情報やデータを収集、活用して、そのデータや情報が合理的根拠(エビデンス)になり得るかまでの確認までを、Mikiのガイドのもと、体験しました。



勉強会で使用したスライド(RuleWatcher内画面)


エビデンスベースド・アドボカシー(evidence-based advocacy)やエビデンスベースド・ポリシーメイキング(EBPM:evidence-based policy making)のように「アドボカシー」という語が用いられた語彙も多くあります。


これらを聞くととても長く、難しい単語のように聞こえますので一つ一つ、しっかり解説していきます。



アドボカシー / advocacyとは?


まずはアドボカシー(advocacy)という単語をご存知でない方のために、国際機関ユニセフによるアドボカシーの定義を見てみましょう。


ユニセフによる アドボカシー/ advocacy の定義

データや情報を収集整理し、効果的な主張にまとめ、それを人々やメディアの様々なコミュニケーション手段を通じて政策決定者に伝える、継続的かつ状況に応じて変化するプロセス。 出典:Raghavan, Chemba, UNGEI. (2009) A learning guide ~ Evidence-based advocacy for gender in education ~

簡単に言えば、アドボカシーとは一連のプロセスを表す言葉です。


そのプロセスの中で、データや情報の収集、主張などのアクションが含まれています。



エビデンスベースド・アドボカシー / evidence-based advocacy とは?


エビデンスベースド・アドボカシー (evidence-based advocacy) という言葉は世界では広まりつつあります。ではエビデンスベースド・アドボカシーという言葉を紐解いていきましょう。


国際機関であるUNGEI(United Nations Girls' Education Initiative)によると


データと情報に基づくプロセス。このプロセスでは、異なるセクターからの独立したデータを統合分析し、得られた情報によりアドボカシーを行う。 出典:Raghavan, Chemba, UNGEI. (2009) A learning guide ~ Evidence-based advocacy for gender in education ~

と定義されています。アドボカシー単体の定義より詳細に説明されており、「異なるセクターからの独立したデータを統合分析する」という点が追加されています。


要するに、単にインターネット上のデータや情報を引用するのでなく、自分でデータ・情報を細かく収集し、その要約(統合)を行う必要があるということになります。


勉強会でもグローバルサウスについて書かれた世界の一次情報やデータを複数集めて、検証を行いました。


勉強会で使用したスライド(RuleWatcher内画面)



エビデンスベースド・アドボカシーを活用した エビデンスベースド・ポリシーメイキング / evidence-based policy making とは?


エビデンスベースド・アドボカシーは政策提言活動を中心に、様々な場面で影響力を発揮しています。その実例の一つとしてエビデンスベースド・ポリシーメイキング(Evidence-based policy Making、略してEBPM)があります。


平成30年度には内閣府もエビデンスベースド・ポリシーメイキングについて定義しています。

政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすること。 出典:内閣府(平成30年度)

この定義を見ると、政策提案者が合理的根拠(エビデンス)に基づく必要があることが述べられてるようです。


しかし同時に、提案を聞く周囲の人間も政策提案者の熱量や感情だけに左右されることなく、いかに根拠に基づいた合理的な提案かを判断する批判的思考力(クリティカルシンキング)が必要であることも意味します。


アドボカシーの考えが活用された、このエビデンスベースド・ポリシーメイキングを、くまなく行うためには政策提案に関わる一人一人がアドボカシーの考えに則り、アドボカシーや論理的思考(クリティカルシンキング)をスキルとして修得する必要があるといえます。



最後に


アドボカシーが欧州を中心にホットとなってきたこの時代が意味することは、「人々が合理的根拠(エビデンス)に基づいて主張すること」が重要になってきているということでしょう。


今日、社会問題や環境問題、急速な技術発展によって生じる問題が多く存在しており、我々は問題解決のためのルールメイキングをせねばなりません。その際にアドボカシー活動は我々にデータと情報という強力な力を与えてくれます。


オシンテックでは世界の公的機関が発する一次情報を集め、世界のルールを可視化できる ルールウォッチャー(RuleWatcher) を提供しています。


この RuleWatcher を通じ、オシンテックは全ての人々のエビデンスベースド・アドボカシー活動をサポートいたします。政治家へのロビー活動だけでなく、官僚にとっても大切なデータをもとにアドボカシーを進化させるためのお手伝いをしたいと考えております。


またオシンテックではRuleWatcherにご登録いただいているRuleWatchersの方々とともに「おやすみ前の読書会」という勉強会も行っています。この際にぜひ皆様もコミュニティの一面もあるRuleWatcherに参加してみませんか?


より良い世界を作るために、世界のルールをみんなの手で作るために、アドボカシーは必要な要素になるでしょう。ぜひ皆様もアドボカシーについて詳しく調べてみてください。



おさらい


アドボカシー(advocacy)とは「データや情報を収集整理し、効果的な主張にまとめ、様々なコミュニケーション手段を通じて政策決定者に伝える一連のプロセス」のこと。


エビデンスベースド・アドボカシー(evidence-based advocacy)とは「合理的なデータと情報に基づくアドボカシー、つまりプロセス」のこと。


・エビデンスベースド・ポリシーメイキング(EBPM: evidence-based policy making)とは「政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づき政策の企画、提案すること。」を指す。

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