オシンテックでは毎月末、ご登録の皆様へメールマガジンをお届けしています。
「世界のルールをみんなの手で」を掲げる会社として、
ルールウォッチで民主主義を促進することをテーマにコラムを組んでおります。
過去のマガジンから、特に世界のホットトピックにまつわる記事を厳選し、年別にアーカイブいたしました。
1月
〔1〕番頭さんのピックアップワード 「踏み石を探って川を渡る」
急にこんな話して悪いけど、中国が環境政策遅れてると思ったら大間違いやで。いまや「グリーンへの改革は環境、経済、社会に利益をもたらす「3つの勝利」や」ゆうて、バイデン政権と足並みをそろえることも強調してるんや。 文中の「踏み石を探って川を渡る」っちゅう鄧小平さんの言葉の引用は、中国全土でいきなり何かをするゆうんやなく、テスト改革をしながらちびーっとずつ推し進めるゆう意味なんや。 中国がグリーン先進国になる日も、そう遠くはないかもしれへんで。 RuleWatcherが見つけた情報はここやで(中国語やから手間やけど翻訳かけてや)
〔2〕インテリジェンスの世界へようこそ 「労働力開示イニシアチブ」
世界の機関投資家が集まって2017年に立ち上がった「Workforce Disclosure Initiative (WDI)」は、投資家側が、企業に対して従業員などの労働者をどう取り扱っているか開示を要求するもの。 企業側からの情報開示はコロナ禍でむしろ増加しています。
社会が労働者への依存に気づく中、ESG投資では、S(Social)の分野に注目が集まっています。 (原文:英語)
2月
〔1〕番頭さんのピックアップワード 「高懸念物質(SVHC)」
今月な、ごっついリストが完成したんや。欧州化学物質庁(ECHA)が、2013年からずうっと作っとったぶんで、発がん性や内分泌かく乱性が強く懸念される「高懸念物質」の全リストなんやで。
ほんで、こっから先どうするかっちゅうロードマップも作られてんけど、まだまだ出てくる新しい懸念物質をサクサク特定させるゆうことも目的に入っとって、これからその規制作業を進めていくらしいわ。 SVHC:substances of very high concern complete
〔2〕インテリジェンスの世界へようこそ
「自主的炭素市場の拡大に関するタスクフォース(TSVCM)」
炭素に関して今、世界規模の「排出権取引市場」ができようとしています。これは、過去の炭素排出や、技術的に脱炭素が難しい分野などがカーボンオフセットにするための取引市場で、2020年9月に発足したタスクフォースには、120の機関と専門家が集いました。
今年1月27日にその青写真が発表され、今秋11月に開催される気候変動枠組条約締約国会議(COP26)ではそのマイルストーンが提示されることになっています。 (原文:英語)
3月
1.番頭さんピックアップ 「BIOSAFETY」
皆さんも野菜選ぶときにな、気にしはると思うんやけど、遺伝子組み換え作物てあるやんか。そら増える一方の食糧需要を何とかせなあかんのはそうやけど、扱いがむつかしい。
農薬減らせれば生物多様性にええけど、環境への懸念はぎょうさんあるしな。
アフリカのコンゴ、マダガスカル、ナミビアなんかでは、実際に遺伝子組み換え作物の作付が急拡大しとる。
テクノロジーを活用しもって、生物多様性を守るフレームワークが求められてるんや。
2.テリ爺とインテリジェンス 💡ESG関連報告書のデファクトを狙う団体
テリ爺: 知っておるかな?企業の報告に画期的なツールが発表されたぞ。 オシンちゃん: え?何それ! テリ爺: ふむ。SASBがPwCと共同開発したもので、ビジネス情報を交換するためのフレームワークを改編したものだ。ESG基準に適ったタクソノミーを組み込んでおる。 オシンちゃん: へー。投資家さんにもメリットありそう…? テリ爺: 勘が良いな。投資家のデータ収集や比較が楽になるし、ESGレポーティングのデファクトを狙ったものだとワシはみておる。 オシンちゃん: そっちから市場を狙う作戦もあるのか〜。目が離せないね! テリ爺とは?気になる方はこちら!
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