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プレスリリース:ユネスコIRCAI査読論文の発表

2 時間前
読了時間: 4分
報道関係者各位 2026年10月28日 株式会社オシンテック

オシンテック、AIで多言語の政策一次情報から「政策アジェンダの兆し」を捉える研究論文を発表

〜ユネスコ後援の国際研究センターIRCAIの査読を経て国際会議論文集に採択。RuleWatcherのデータ分析から、NGO等の非政府アクターの発信が国際政策トレンドの先読みに有効である可能性を示す〜



株式会社オシンテック(本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役:小田真人、以下「当社」)は、2026年10月9日にスロベニア・リュブリャナで開催された国際ワークショップ「AI4SDG 2026 Research Workshop」において、小田真人(株式会社オシンテック/神戸情報大学院大学客員教授)がオンライン登壇し、研究論文「From Documents to Signals: Toward an AI-powered Policy Intelligence Framework」を発表しました。本論文は、ユネスコ後援の人工知能国際研究センター(IRCAI)による査読を経て、同ワークショップの国際会議論文集に採択されています。研究には当社が運営する政策一次情報サービス「RuleWatcher」のデータを用いました。論文は当社ウェブサイトから無料でダウンロードいただけます。


研究の背景

政策課題が表面化する前の兆しは、複数の国・言語・組織に分散して現れるため、網羅的な把握は困難です。また、主要国や大手機関の資料だけを観測対象にすると、特定の地域や言語圏の価値観に偏り、非英語圏や小規模組織の声が見落とされるおそれがあります。本研究は、こうした課題に対し、AIと人間の専門家を組み合わせて政策アジェンダの「予兆」を捉える方法を検証したものです。


RuleWatcherのデータを活用

分析には、150カ国以上の政府、国連諸機関、NGO等の非政府アクターが公開する多言語の政策一次情報を収集・構造化する「RuleWatcher」のデータを用いました。約174万件の資料から「AI倫理」に関する2,753件を抽出し、2019年1月〜2024年12月(前半期)と2025年1月〜2026年7月(後半期)に分けて分析しました。

前半期の資料からAIで132の重要表現を抽出し、当社研究員による確認と点検を経て26の概念(Concept Card)に整理しました。そのうえで、各概念が後半期にどの発信主体で、どの程度現れるかを四半期ごとに追跡しました。


RuleWatcherのデータによる分類
AI倫理タグによって抽出したデータを発信主体別に分類し、期間の前後で分析しました

主な成果

  • 前半期に検出された概念の65.6%は、NGO等の非政府アクターの資料から出現していました。

  • 比較可能な21概念のうち17概念で非政府アクターが国連機関より先に言及し、15概念で各国政府より先に言及していました。

  • 全アクターの四半期あたりの概念検出数は、前半期の平均77.3件から後半期の平均127.3件へ増加しました。


RuleWatcherのデータを発信主体別のヒートマップに
発信主体別に各コンセプトを時系列ヒートマップ化したもの。非政府アクターによる政策アジェンダの先行が特徴的。

これらの結果から、非政府アクターの一次資料が、国際機関や政府が正式にアジェンダ化する前の早期シグナルを含んでおり、国際政策トレンドの先読み(ホライゾンスキャニング)に有効である可能性が一部示されました。なお、本研究はアクター間の因果的な波及までを実証したものではなく、今後の検証課題としています。

これを踏まえ、論文では、小規模NGOや周縁地域、言語的マイノリティの一次資料まで常時観測し、分散した初期の懸念を構造化された政策シグナルに変える「Governance Observatory(統治観測所)」の構想を提案しています。


論文情報とダウンロード

  • 論文名:From Documents to Signals: Toward an AI-powered Policy Intelligence Framework

  • 著者:小田真人(株式会社オシンテック/神戸情報大学院大学客員教授)、小林誠道(株式会社オシンテック/関西大学大学院社会安全研究科)、小田一枝、布施智行、他谷尚(株式会社オシンテック)

  • 採択:AI4SDG 2026 Research Workshop 国際会議論文集(IRCAIによる査読)

  • 発表:2026年10月9日、小田真人がオンライン登壇

  • 今後の予定:査読付き論文として「Journal of Artificial Intelligence for Sustainable Development」に採択予定

  • ダウンロード:https://47de5684-8d3e-43a4-a99a-8b7cf5e2b65c.usrfiles.com/ugd/47de56_0707db36e19a4e8db78032da9d1cfc70.pdf


AI4SDG 2026 Research Workshopについて

ユネスコ後援の人工知能国際研究センター(IRCAI)が、国際人工知能研究倫理センター(ICAIRE)、サンパウロ大学の人工知能・機械学習センター(CIAAM)と協力して開催した国際ワークショップです。スロベニア・リュブリャナのJožef Stefan Instituteを会場に対面とオンラインの併用で開かれ、研究者や実務家が、AIによるSDGs達成をどう加速できるかを議論しました。


代表コメント

「RuleWatcherには、AIがあまり学習していない世界各地の一次情報が蓄積されています。今回の研究で、こうしたデータを丁寧に観測することで、政策の兆しをいち早く捉えられる手応えを得ました。今後はAI倫理以外の領域にも本フレームワークを広げていきます。」(株式会社オシンテック/神戸情報大学院大学客員教授 小田真人)



RuleWatcherについて

RuleWatcherは、150カ国以上・2,000以上の公式サイトから、政府・国連諸機関・NGO等の非政府アクターが公開する政策一次情報を収集し、多言語のまま構造化して提供するサービスです。企業の戦略立案、政策立案、研究、学習にご活用いただけます。


株式会社オシンテックについて

  • 会社名:株式会社オシンテック(OSINTech Inc.)

  • 代表者:代表取締役CEO 小田真人

  • 所在地:〒650-0035 兵庫県神戸市中央区浪花町56

  • 事業内容:政策一次情報サービス「RuleWatcher」の運営、探究インテリジェンスセンターの運営

  • URL:https://www.osintech.net/


本件に関するお問い合わせ

株式会社オシンテック 広報担当:髙橋智恵 メール:chie@osintech.net

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