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ルールってなんだ?:日本のルールの作り方(後編)

前回に引き続き、今回も我が国、日本のルールのつくり方。

とはいっても、国会で審議されるその前についてです。

前回の下記の図、この赤い部分「霞が関」の中で何が起きているのか、が今日のテーマです。あまり光が当たらない、ちょっと複雑な今回の話。


日本は、政権が変わっても、事務レベルで政策を作る人たちは同じです。霞が関です。民主党は政治主導に切り替えようとしましたが、その試みも多くの教訓を残し、失敗に終わりました。


つまり、日本の事務レベルの法律は、善し悪しは別として、霞が関が作るのです。


さて、省庁によって多少の違いはありますが、政策の草案を作るプロセスは概ね似通っています。下の図を見てください。ここから順を追って解説します。


法案の卵は、「課長レベル」が生み出します。


各省庁には、国家公務員試験に合格した優秀な事務官と技官がおり、それぞれ、課や室に配属されています。彼らが、各種の政策を法務、技術の両面を鑑みて記述します。それを、課長級の名において起案します。


ちなみに省内の構造ですが、大臣、副大臣、大臣政務官、事務次官、この元に大臣官房(←部局名)と局と外局が設置されています。そして局の下部組織として部・課や室が設置され、そこが政策の立案の実務や執行を担当していきます。


課長レベルの起案が終わると、つぎに「法令審査委員会」と「技術審査委員会」に持ち込まれます。ここでは、課長~課長補佐級で構成されるメンバーが草案をもみ、その内容は大臣官房(省内の横串を担当する部局)に共有されます。


省内意見調整の際には、大臣官房総務課の課長~課長補佐級が、各課代表を集めた庶務課長会議を開催して取りまとめていきます。


そして、省幹部会で、事務次官、局長、審議官が集まり、官房長の進行で事務レベルの決定がなされます。


この後、担当省の政務三役の承認案が、他省との調整のため、全省庁の副大臣会議に諮られます。そして、全閣僚による閣議決定がなされます。


さらに、与党の政策調査会(政調審議会)にパスされ、国会提出に向かうという流れです。



日本では、残念ながら国会で大きく法案が修正されることは、欧米と比べ少ないです。なので、優れた技術を持つ企業が意見を政策に反映させたい場合、官僚がドラフトする前の勉強会等に参加することが大切で、それだけで良いと言われてきました。これを「役所対策」と呼んでいました。


OSINTechは、より多くの人がこのルール形成のプロセスに参加する社会を目指しています。是非、日本のルール作りの特徴を捉え、良い規制で良い技術を早く世に出し、社会の発展を阻害する行き過ぎた規制を早く是正して、日本をより良い社会にしましょう。