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ルールってなんだ? : デファクト 対 デジュール

デファクトとか、デジュール、という言葉、聞いたことありますか?


まずは、デファクト。事実上の標準、と訳されます。


例えば、インターネットでは、2000年頃には既に、

・ページが見つからなければ、404 Error を返す。

・サーバのプログラムが誤作動したら、500 Error を返す。

といった風に、守るべきルールが決まっていました。それに従って、世界中のユーザがWebサイトを作っています。


他にも、

VHSは、ビデオ業界のデファクトスタンダードになり、その後のビデオは全てVHSで作られて行きました。

Windowsは、PC業界のOSのデファクトスタンダードになり、多くのWindowsを載せたPCを色々な会社が生産しています。

音楽プレーヤーのデファクトはiPodで、各社はiTunesに自分の音源を登録しました。

Googleは検索のデファクトで、企業はこぞって検索広告を出稿します。


企業が市場シェアを巡って競争した結果、決着がつくわけです。

そこで、デファクトを獲得した企業は、莫大な利益を得る。

そのために、戦略を立てて・・・これ、現在でも企業がやっていることです。


でも、何でも自由競争で良いわけじゃないのです。特に、「環境」とか、「インフラ」のエリアでは、自由競争はまずい結果を生むこともあります。


例えば、日本の電気の周波数は、東日本は50Hz(ヘルツ)、西日本は60Hz。競争の結果起きてしまったこととはいえ、生活者に何もメリットはありません。あらかじめルールを作ってから産業を育成すればよかったですね。



こんな時、デジュールという考えが大切になります。


デジュールスタンダード、という言葉になじみがなくても、ISOは耳にされたことがあるのではないでしょうか。ISO(国際標準化機構)は、デジュールスタンダードを定める団体のうち最も有名なものの一つで、各国の標準化団体が参加して構成する非政府組織です。ココア豆の仕様から航空機の耐火基準など、素材や性能、業務プロセスなどの幅広い分野に亘った国際標準を定めています。


ISO参加国分布図 (出典: Wikipedia)


先ほど述べたようにインターネットは規制外の技術としてスタートしましたが、その通信についてはやはりいろいろな国際標準によって支えられるようになりました。

スマートグリッド(次世代送電網)は中継点にコンピュータを組み込んで、最適な送電するように自動調整するものですが、ここで通信する規格は各社ばらばらでは困ります。国際規格としてIEEE(米国電気電子学会:米国とありますが、国際組織です)による標準化が行われています。


デジュールとは、競争する前に「競争の仕様はこうする」と、話し合いで決めておくことです。市場競争と、規制作りが分離し、規制作りが市場競争の手前で行われるのです。


SDGsが大切な現代、巨大企業が先導するデファクトではなく、各国政府や団体が主導するデジュールがいよいよ大切になってきました。企業にとっては、デジュールの話し合いに参加することが第一歩。ますますルール形成戦略が大切になってきている今日この頃です。